どうも、とびたいイヌです♪
今回は、私が富士登山中に低体温症になりかけた話をします
そこから学んだことをみなさんと共有していきます
「夏といえど富士山は寒くなるから防寒着は持っとかないと!」
「天気が変わりやすいからレインウェアを持っていこーっと!」
こんな感じで準備満タンで登ったにもかかわらず、低体温症になりかけました。。。
この記事では、須走ルートを登ったときの実体験をもとに、
初心者が富士登山で注意すべきポイントをお伝えします。
特に登山経験の浅い人には、ぜひ読んでいただきたい内容です。
登山当日の状況

まずは実体験をお話しするねー!

それが気になるわよねーーー!
■ウキウキしながら出発!
今回の計画は1泊2日で富士山のご来光を拝む予定で、
7月17日に山小屋まで登って宿泊して、7月18日に山頂を目指します。
選んだのは人の少ない自然豊かな須走ルート
(下図の赤線ルート)

朝6:30のバスに乗り込んで7:00に須走登山口5合目に到着。
インフォメーションセンターの人とお話ししながら1時間半は高度順応させていました
高山病対策もバッチリ!
そして、8:30に出発。
この日の天気予報は「午後から晴れ」。
出発時は小雨&強風でしたが、気温は思ったより寒くない。
はじめからレインウェアを上下着用して登り始めました。
「そのうち晴れるだろう。風だけが残る程度で雨が止めば大丈夫。」
と考えていました
■思った以上に過酷な富士山の天候

六合目までは霧雨まじりの天気でしたが、雨具を着ていれば大丈夫だろうと判断。
ただ、問題だったのはレインウェアの性能。
防水性も透湿性もイマイチな安物を使っていたため、汗で内側が蒸れて身体がびしょ濡れに…。

登るにつれ樹林帯を抜けていき、風が強まってきました
ずっっっと、台風の中を歩いているような状況でした。
一歩一歩進むのがやっと。。。
写真なんて撮ってる場合じゃありません。
空は晴れてるのに。

どんどん吹きさらされ、濡れた服のまま冷たい風にさらされ続けるという悪条件が重なっていきました。
■低体温症になりかけた瞬間
6.5合目付近にある山小屋「太陽館」まで来た時に、異変がはっきり出てきました
寒さと風にさらされ続けた結果、吐き気が出てきました
歩いているときは気づきませんでしたが、
体が冷えてガタガタ震えていました。
雨と汗でずぶ濡れになった状態で強風に吹かれていたため、
知らぬ間に体温がどんどん奪われていたのでしょう。
まさに、低体温症の初期症状。
一緒に登っていた相方が私の異変に気づき、対応してくれたおかげで
大事に至りませんでした。
■原因は「ウェアなんて何でもいい」という慢心
このときの服装は以下の通り。
- ドライレイヤー(登山メーカー)
- 長袖の行動着(登山メーカー)
- スパッツ(メーカー不詳の安いもの)
- アウトドアなズボン(ワークマン)
- 安物レインウェア(ワークマン)
「別にウェアなんてなんでも大丈夫でしょ♪」と思い込み、
装備の機能性が圧倒的に不足していました。
雨と汗で濡れた状態で、強風にさらされるとこんなにも体温が下がるとは、
予想以上でした。。。
■その後の対応と回復
相方との話し合いで、すぐに濡れた服を着替え、
カイロを3個使って体温を回復させました。
さらに、太陽館で購入したホットココア(500円)を飲んだことで、
少しずつ体が楽になってきました。
風が吹き込まない場所で15分ほど休憩すると、吐き気もおさまり、
なんとか登山を続けられるまでに回復。
あのときの対応が遅れていたら、もっと深刻な状況になっていたかもしれません。
これから登る初心者へのアドバイス
ということで、実体験をもとにこれから富士山に登る人たちへアドバイス。
■ 夏の富士山は「寒さと風」に要注意!

富士山頂は0℃近くになることは知っているかもしれません
でも、気温対策だけでは足りません。
もっと注意すべきは「雨」と「風」です
小雨だからとはいえ、身体を濡らしたままで風に吹かれると、あっという間に体温を奪われます。
街中では経験できないレベルです!
しかも、動いているから体温が下がっていることに気づきにくいのも怖い。。。
登山前日も当日も天気予報はこまめに確認することと、もし天気が急変して雨が降ってきたら
すぐにレインウェアを着るようにしましょう!!

富士山の登山ルートはネットが繋がりやすいよ!

雨だけじゃなく風速も見ておいたほうがいいわよ!
風が強い時もレインウェアを着ると防風対策ができるわよ♪
■ 防寒・防風対策は絶対に必要

- 登山ウェアは信頼できるブランドを選ぶ
レインウェアとズボン、スパッツは安さだけで選んだものでした。
ですが、高山の厳しい環境には性能が足りません
→信頼のできるブランドを選びましょう - フリースやダウンジャケットを必ず持つ
山頂に近づけば気温はどんどん下がります
登ってる最中に寒いと感じたら、面倒くさがらず着用しましょう
また、山小屋の中は結構冷えています(暖房なんてついていません)
→快適な富士登山をするためにも防寒着は絶対に持っていきましょう! - 予備の着替え(特にシャツや靴下)は必須
低体温症の原因になるのは、濡れ。
濡れたままではどんどん体温を失うだけでなく、不快感もすごいので
着替えは必ず持っておきましょう!
また、山小屋で過ごすウェアも別に持ってると気持ちよく寝れますよ♪ - ニット帽・手袋・ネックゲイター・カイロで末端の冷えも防ぐ
夏でも富士山に登るなら必需品です。
冬に使っているものを持っていきましょう!
また雨対策のために防水仕様の手袋を選びましょう - 温かい飲み物でこまめに体温を維持
これは個人的に盲点でした。。。
夏だから冷たい飲み物を持っていきがちですが、
300~500㎖くらいは温かい飲み物を水筒に入れておくと便利です。
低体温症対策にもなりますし、山小屋での一服にもいいですよ♪

登山メーカーのウェアって高いけどすごい性能良いんだな!って改めて感じたね。
スパッツもズボンもびっちゃびちゃでめっちゃ気持ち悪かったもん。。。

登山メーカーが作るウェアってすごいわよね!
厳しい環境でも快適に過ごせるようになってるもんね♪

とくに防水しながら湿気を逃がす性能はピカイチだよね!!
■ レイヤリング(重ね着)の意識を持とう

登山では「脱ぎ着しやすい服装」が基本です。
- 汗を逃がすドライレイヤー
- 保温するミドルレイヤー(フリースなど)
- 雨風を防ぐアウター(レインウェア)
この3層をうまく使い分けることで、体温調整がしやすくなります。
まとめ

夏の富士山でも、天候や装備によっては命の危険が迫る——それを身をもって体験しました。
雨で濡れた体に風が当たると、驚くほど急激に体が冷えます。
「晴れの日を狙って登れば大丈夫でしょ!」
そんな油断は禁物です。富士山の天気は、想像以上に変わりやすく、一瞬で状況が変わることも珍しくありません。
そんな過酷な環境の中、自分の命を守ってくれるのが登山ウェアです。
一度でも過酷な環境を体験すれば、「ここは絶対にケチっちゃダメだ」と痛感します。
登山初心者の方も、「夏だから大丈夫」と甘く見ず、
防寒・防風対策をしっかり整えて富士登山に臨んでください。
あなたの富士登山が、安全で楽しい思い出になりますように!
おすすめのレインウェア 3選
私と同じように低体温症にならないように、レインウェアだけでも良いものは持っておきましょー!
登山だけじゃなく普段使いもできますよ♪
[ザノースフェイス] クライムライトジャケット

■GORE-TEX PRODUCTS 3層素材を採用した、THE NORTH FACE定番の防水シェル
■携行に便利なスタッフサック付き
■パックを背負ったままでもラクに腕を上げることができる運動性

サイズ選びに注意しよう!
レインウェアだから、中にいろいろ着た状態で羽織ることを想定すると
ワンサイズ大きめでも良い感じだよ♪

登山界の一流ブランドが作るレインウェアだから、性能申し分なしよ!!
あと、レインウェアのズボンも買うことを忘れないようにね♪
[ミズノ] ベルグテックEX ストームセイバーV 上下

■日本の雨を知り尽くしたミズノ独自の防水透湿素材「ベルグテックEX」採用
■耐水圧30,000mm以上、透湿性約16,000g/㎡-24h
■100回洗濯しても水を弾き続ける耐久撥水性。環境に配慮した新撥水処方。

ミズノのレインウェアは上下セットでこの価格‼
めっちゃコスパ良いんだよね~♪
だけど気になるのは透湿性。
本当は20,000は欲しいところ。。。

素材そのものの透湿性はあとちょっとだけど、
ポケットのところがベンチレーションになってて
換気口の役割を果たす仕組みになってるわ♪
[ミレー] ティフォン 50000 ストレッチ ジャケット

■高い防水透湿性と快適な着心地を両立した高透湿防水ジャケット
■高い透湿性(50,000g)と十分な耐水圧(20,000mm)を両立、ソフトでストレッチ性に優れる3層防水透湿素材 「ティフォン50000」を採用
■アウターとして羽織りながら登山をしても快適だから、これ一着で完結!

快適さを追求するなら、絶対にコレ!!
透湿性50,000g/㎡-24hはすごい!
アウター兼レインウェアとしてこれ一着でいけるのはラクだよね♪

レインウェアでストレッチ性があるのね♪
動きの邪魔にもならなさそうね!

今、アウトレット価格で販売されてるものがあるから、早い者勝ちだよ!!
欠品してるストアも多いから、いろいろ見て回ってね!
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