【必見!!】登山中のクマ被害を防ぐ方法|出会わないための対策と対処マニュアル

ノウハウ

どうも、tobitai-inuです
今回は、登山中にクマと出くわしたらどうすればいいのか⁉
そんな疑問を解決します!

* こんな人におすすめ *
  • クマと出くわした時にどうしたらいいのかわからない。
  • 登山するのが怖い。。。
  • どんな山にクマが出るのか気になる人

必ず知っておかないといけない登山の知識。
それは、クマ対策!!

環境省の発表によれば、2022年は75件だったのに対して、2023年だけで164件。およそ2倍!
180人もの人たちがクマ被害に遭っています
地球の環境変化に伴って、これからもクマは増えていくでしょう

その中で、どうやって安全に登山を楽しむのか。
やはり、クマの生態を知ったうえで対策を練るしかない!

本記事を読んでいただくだけで、
正しい対策を知れ自分の命を守ることができるようになります

ぜひ参考にしてください!

クマの生態 〜日本の森にたどり着くまで〜

興味がある人のために。
クマの歴史をサクッと見てみましょう!

引用:進化の目で見る生き物たち|科学バー
時代出来事解説
約2000万年前クマ科の祖先が誕生食肉類から分岐。最古のクマは「ウルサバス・エルメンシス」
約1800万年前ジャイアントパンダ系が分岐竹食に特化。現在のパンダの祖先に
約1500万年前メガネグマ系が分岐南米に生息。絶滅種「ショートフェイスベア」もこの系統
約630万年前ナマケグマが分岐インドなどに生息。独自の進化を遂げる
約510万年前ヒグマ系とツキノワグマ系に分岐日本のクマの直接の祖先たち
約150万年前ツキノワグマが日本に渡来大陸から本州・四国へ。独自の亜種に進化(ニホンツキノワグマ)
約14万年前ヒグマが北海道に渡来14万年程前にユーラシア大陸北部から北海道へ。
とびたいイヌ
とびたいイヌ

クマちゃんは、肉食から雑食へと進化したことで
果実・昆虫・魚などいろんなものを食べるようになったんだ!

マダムにゃん
マダムにゃん

だから、どんなところでも生きていけるのね~~
たくましいわ!!

ツキノワグマ

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ツキノワグマ

ツキノワグマは“最古のツキノワ系”
日本の個体は、他のアジアのツキノワグマよりも早く分岐した独自系統です

項目内容
分類クマ科ツキノワグマ属
生息地本州・四国(九州は絶滅)
体格オスで体長120〜150cm、体重80〜120kg
毛色黒色が多く、胸に白い三日月模様
性格臆病で人を避ける傾向がある
食性雑食(果実、昆虫、植物中心)
活動時期春〜秋(冬眠あり)
繁殖期初夏(6〜7月)
子育て2〜3年に1回、1〜2頭出産
遭遇リスク農作物被害が多いが、攻撃性は低め
保護状況一部地域で絶滅危惧(特に四国・紀伊半島)

ヒグマ

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ヒグマ

日本国内最大の陸上生物!

北海道のヒグマは、シベリア経由で渡来したといわれています
北米のグリズリーと非常に近い遺伝的特徴を持っています

2005年に北海道日高市で520kgのヒグマが捕獲されています
ヒグマは、ツキノワグマと一緒で雑食です

項目内容
分類クマ科ヒグマ属
生息地北海道
体格オスで体長2m以上、体重150〜400kg
毛色茶色〜黒褐色
性格力が強く、攻撃性が高い
食性雑食(サケ、木の実、昆虫など)
活動時期春〜秋(冬眠あり)
繁殖期初夏(6〜7月)
子育て2〜3年に1回、2〜3頭出産
遭遇リスク人里に出ると危険性が高い
保護状況北海道で個体数安定

クマの生息地

マップで見てみると、、、
↓↓↓

引用:熊出没マップ (shi-works.github.io)
赤色2017年までにクマが出没したことのあるエリア
黄色2010-2017年に出没したエリア
緑色人口集中地区を示しています。

見てわかるように、九州を除く日本各地でクマと遭遇する恐れがあるんです

活動期間

クマの活動パターンはこんな感じ。

クマ 年間スケジュール

冬眠期間は 11 月頃から翌年 4 月頃までの5~6 ヶ月間。
子供が生まれる5月~夏頃と冬眠前の秋は、
特に攻撃的になるので注意が必要です

とびたいイヌ
とびたいイヌ

クマの中には、冬眠をしない個体もいるんだとか。
環境の変化も影響してるだろうね。。。

行動範囲

基本的には昼行性。
明け方と日暮れ時に活動が活発になります
季節でいうと、秋期は一日の活動時間が長くなる傾向にあるとのこと。
(環境省より引用)

クマが動き回りやすい場所は、「鞍部」「せり出した山と山が挟む川や道」だとわかっています。

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引用:https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2022/11/13/083846
とびたいイヌ
とびたいイヌ

まだ日が昇りきってない朝の登山は、ちょっと注意が必要。
「早く出発したい!」って気持ち、すごくわかるけど、クマの目撃が多い山では、時間帯にも気をつけたいところだね!

マダムにゃん
マダムにゃん

そうね!
無理な登山計画を立てないこともクマちゃん対策になるわね!

クマから命を守るために大切なこと

自分の命を守るために大切なこと。
それは、、、クマと遭遇しない!

登山する。ということは、クマがいるかもしれない土地へ足を踏み入れるということです。
被害に合わないためにも、自分の位置を知らせて、クマに逃げてもらうことが重要です。

出会わないための対策

クマと遭遇しないための対策をご紹介

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* 具体的な対策 *
  • 音を鳴らす
    クマ鈴をつけたり、ラジオを流したり、または複数人での登山なら会話しながら行動する。
  • 音が届きにくい環境の場合は音量を上げる
    沢沿いや雨の日、または風の強い日などは音をかき消してしまう恐れがあります。クマ鈴の音量を上げることはできませんが、ラジオや会話などは音量を上げるようにしましょう。
  • 単独行動する時は特に注意する
    単独より複数の方が、会話があったり足音が大きかったりとクマに対して人間の位置を伝えやすくなります。単独の時はクマ鈴を持つことやラジオの音量を上げておくなどの対応をしましょう。
  • 動物の死骸に近づかない
    クマは雑食であり動物の死骸を食べることもあります。また、食べきれなかった死骸を再び食べにくることがあります。死骸を見つけた時は近づかないようにしましょう。
  • 食べ物の匂いに注意
    行動食やお弁当など美味しそうな匂いを漂わしていると、クマが寄ってきます。
    なるべく匂いがしないように、ジップロックなどしっかりと密封した状態で持ち運ぶようにしましょう
  • 食事後の後始末を怠らない
    落ちてしまった食べ物や食べ残しをクマが口にすると、「ここに来ればまた食べ物がある」と記憶し、同じ場所に現れやすくなります。
    さらに、人のいる場所で餌が手に入ると学習したクマは、人への警戒心が薄れ、人慣れしてしまうこともあります。

出くわしてしまった時は、どうしたらいい?

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大前提として、脅さず、走らず、ゆっくり後退。が基本。

基本、クマは憶病で人間のことを恐れることが多いです。
人間と遭遇することは生命の危機だと思うはず!
「私はあなたの敵ではありません」という姿勢を示すことが大事です

* そのうえで私たちができること
  • 気づかれずに離れる(100m以上離れている場合)
    人間にまだ気づいていないクマがいた場合は、
    背中を向けず目を見ながらゆっくり後退します。
    いきなり走ったり大きい音を立てると、クマがビックリしてしまい興奮する恐れがあります。
    静かにゆっくりと立ち去りましょう。
  • 手を振って人間の存在を知らせる(100m位離れていながら近づいてきた場合)
    クマは基本、人間を怖がります。
    人間が近くにいることに気づかず、こちらに向かってきている可能性があるので、自分の存在を知らせてクマに逃げてもらいましょう。
    ※実際、クマを前にして自分の存在を伝えることができるのかというと難しいです。専門家によれば、木に隠れることもアリとのことなので、こちらの方が賢明かもしれません
  • 戦える武器を持っているなら、振り回す(至近距離の場合)
    長い棒やピッケルを持っているときは振り回して戦うこともアリです。
    ですが、もうどうしようもない場合です
    むやみやたらに、クマを戦わないようにしましょう。
    人間が勝てる相手ではありません。
  • うつ伏せで防御姿勢を取る(至近距離の場合)
    クマ被害における大半の死因は、頸動脈をやられて出血多量になるか頭部の複雑骨折です。うつ伏せになってリュックか両手で頸椎を守ります。
    体のどこかは損傷しますが、命を守ることを優先しましょう。
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引用:https://montrek55.com/2017/06/23/kuma_02/

クマに襲われたら、無傷で生還することはできないのか?

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クマと3000回遭遇したことのある日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦(まいた かずひこ)さん曰く、

事故は明治以降、狩猟事故を含めると3000件近くあるんです。全国の新聞を全部調べました。確実な方法っていうのは、ない。みなそれぞれ違う事故で、これがいいですよ、100%大丈夫ですっていうのは、1つもない。ただ、近年になって熊スプレーが出てきて、助かる確率が高くなっています。

https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/yamacafe/xJD5Ogznk.html

100%クマから無傷で生還できる手段はないですが、
熊スプレーを使えば撃退できる可能性がかなり高いとのこと。

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引用:https://www.kyowatecno.jp/products/other-products/
  • 無傷でクマを撃退することができる
  • 期限も長く、お守りとして持っておける
  • ツキノワグマ用なら、ヒグマ用よりもお手頃に購入可能。
    (北海道での登山の場合は絶対にヒグマ用を携帯すること!)
  • いざ使用する時を考えて、試し打ちする必要がある
  • スプレー式なので、風向きに影響しやすい
とびたいイヌ
とびたいイヌ

自分の命を守るために、一本持っておくと安心できるね♪
使い方が気になる人は、この動画を見てね!

まとめ)クマ被害に遭わないために最善を尽くそう!!

登山の魅力。
「自然の中で生きる動物たちとの出会い」

動物たちの住処に足を踏み入れていくことで、本当の自然を感じることができる。

確かに、人間にとってクマは脅威になる存在ですが、相手も一緒です。
私たち人間がクマの生態を知ることで、お互いの安全を守れるんだと思っています。

ぜひ皆さんも良い意味でクマに興味を抱いてもらい、
安全第一で登山ライフを過ごしてください!
では~~~。

参考資料

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