どうも、ビビり登山家 とびたいイヌ です
今回は、クマ対策を教えるよーー♪
- クマが怖くて、登山できない人
- 正しいクマ対策を知りたい人
- どんな山にクマが出るのか気になる人
登山するなら、必ず知っておかないといけないこと。
それは、クマ対策です
「登山中に、クマに襲われたらどうしよーーー。」
と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
環境省の発表によれば、2022年は75件だったのに対して、2023年だけで164件。およそ2倍!
180人もの人達がクマに襲われています
地球の環境変化に伴って、これからも被害は増えていくでしょう。
正しいクマへの対応を知っているだけで、自分の命を守ることができます
ぜひ、みなさんも対策を知ったうえで、登山ライフを満喫しましょーーー!!
クマについて
日本に生息するクマは2種類。
ツキノワグマ
生息地 | 主に九州以外の本州全土 |
身長 | 約110~130㎝ |
体重 | 約80㎏ |
雑食で、主に植物を食べているほか、昆虫やはちみつ、魚や動物の死骸を食べている姿も見られています。
ヒグマ
生息地 | 北海道 |
身長 | 約200~230㎝ |
体重 | 約150~250㎏ |
日本国内最大の陸上生物で、2005年に北海道日高市で520kgのヒグマが捕獲されています
ヒグマは、ツキノワグマと一緒で雑食です
生息地
マップにしたら、こんな感じ。
↓↓↓
赤色は、2017年までにクマが出没したことのあるエリア
黄色は、2010-2017年に出没したエリア
緑色は、人口集中地区を示しています。
見てわかるように、九州を除く日本各地でクマと遭遇する恐れがあるんです
性格
クマは、基本的に憶病。
人間のことが怖いです
しかし、人慣れしたクマや人を襲ったことのあるクマは例外で、人と認識したうえで近寄ってくる個体もいます。
活動期間
クマの活動パターンはこんな感じ。
冬眠期間は 11 月頃から翌年 4 月頃までの5~6 ヶ月間。
子供が生まれる5月~夏頃と冬眠前の秋は、
特に攻撃的になるので注意が必要です
クマの中には、冬眠をしない個体もいるんだとか。
環境の変化も影響してるだろうね。。。
行動範囲
基本的には昼行性。
明け方と日暮れ時に活動が活発になります
季節でいうと、秋期は一日の活動時間が長くなる傾向にあるとのこと。
(環境省より引用)
クマが動き回りやすい場所は、「鞍部」や「せり出した山と山が挟む川や道」だとわかっています。
クマから命を守るために大切なこと
自分の命を守るために大切なこと。
それは、、、クマと遭遇しない!
登山する。ということは、クマがいるかもしれない土地へ足を踏み入れるということです。
被害に合わないためにも、自分の位置を知らせて、クマに逃げてもらうことが重要です。
出会わないための対策
クマと遭遇しないための対策をご紹介
- 音を鳴らす
クマ鈴をつけたり、ラジオを流したり、または複数人での登山なら会話しながら行動する。 - 音が届きにくい環境の場合は音量を上げる
沢沿いや雨の日、または風の強い日などは音をかき消してしまう恐れがあります。クマ鈴の音量を上げることはできませんが、ラジオや会話などは音量を上げるようにしましょう。 - 単独行動する時は特に注意する
単独より複数の方が、会話があったり足音が大きかったりとクマに対して人間の位置を伝えやすくなります。単独の時はクマ鈴を持つことやラジオの音量を上げておくなどの対応をしましょう。 - 動物の死骸に近づかない
クマは雑食であり動物の死骸を食べることもあります。また、食べきれなかった死骸を再び食べにくることがあります。死骸を見つけた時は近づかないようにしましょう。 - 食べ物の匂いに注意
行動食やお弁当など美味しそうな匂いを漂わしていると、クマが寄ってきます。
なるべく匂いがしないように、ジップロックなどしっかりと密封した状態で持ち運ぶようにしましょう
出くわしてしまった時は、どうしたらいい?
大前提として、脅さず、走らず、ゆっくり後退。が基本。
クマは憶病で人間のことを恐れていて、クマにとっても人間と遭遇することは生命の危機なんです。
「私はあなたの敵ではありません。」という姿勢を示すことが大事です
そのうえで、私たちができることは、どんなことなんでしょうか。
- 気づかれずに離れる(100m以上離れている場合)
人間にまだ気づいていないクマがいた場合は、
背中を向けず目を見ながらゆっくり後退します。
いきなり走ったり大きい音を立てると、クマがビックリしてしまい興奮する恐れがあります。
静かにゆっくりと立ち去りましょう。 - 手を振って人間の存在を知らせる(100m位離れていながら近づいてきた場合)
クマは基本、人間を怖がります。
人間が近くにいることに気づかず、こちらに向かってきている可能性があるので、自分の存在を知らせてクマに逃げてもらいましょう。
※実際、クマを前にして自分の存在を伝えることができるのかというと難しいです。専門家によれば、木に隠れることもアリとのことなので、こちらの方が賢明かもしれません。 - 戦える武器を持っているなら、振り回す(至近距離の場合)
長い棒やピッケルを持っているときは振り回して戦うこともアリです。
しかし、より一層クマを刺激することにつながるのでオススメしません。 - うつ伏せで防御姿勢を取る(至近距離の場合)
クマ被害における大半の死因は、頸動脈をやられて出血多量になるか頭部の複雑骨折です。うつ伏せになってリュックか両手で頸椎を守ります。
体のどこかは損傷しますが、命を守ることを優先しましょう。
クマに襲われたら、無傷で生還することはできないのか?
クマと3000回遭遇したことのある日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦(まいた かずひこ)さん曰く、
事故は明治以降、狩猟事故を含めると3000件近くあるんです。全国の新聞を全部調べました。確実な方法っていうのは、ない。みなそれぞれ違う事故で、これがいいですよ、100%大丈夫ですっていうのは、1つもない。ただ、近年になって熊スプレーが出てきて、助かる確率が高くなっています。
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/yamacafe/xJD5Ogznk.html
100%クマから無傷で生還できる手段はないですが、熊スプレーを使えば撃退できる可能性がかなり高いとのこと。
自分の命を守るために、一本持っておくと安心できるね♪
使い方が気になる人は、この動画を見てね!
まとめ)クマと遭遇しないために最善を尽くそう!!
登山の魅力。
「自然の中で生きる動物たちとの出会い」
動物たちの住処に足を踏み入れていくことで、本当の自然を感じることができる。
確かに、人間にとってクマは脅威になる存在ですが、相手も一緒です。
私たち人間がクマの生態を知ることで、お互いの安全を守れるんだと思っています。
ぜひ皆さんも良い意味でクマに興味を抱いてもらい、
安全第一で登山ライフを過ごしてください!
では~~~。
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